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執筆者の写真Mikako Hayashi-Husel

2020/04/30 ドイツ・コロナ対策最新情報


4月30日は、本来ならば、ハルツ山地を始めとするドイツ各地で魔女や魔術師と怪しげなモノどもが集い、冬に別れを告げ、春を迎える「ヴァルプルギスの夜 Walpulgisnacht」の祭りを行う日です。現代では宗教性も魔術性もない、魔女・魔術的仮装で楽しむ単なるお祭り騒ぎです。「5月に入るダンス Tanz in den Mai」とも呼ばれるイベントです。


私自身はそもそもそういうお祭り騒ぎが好きではないので、個人的には痛手ではありませんが、こういう催しを楽しみにしている方々にとってはとても残念なことですよね。


しかし、本日連邦政府と各州が決議した措置を見ると、微かではありますが日常への回帰への希望の光が見えます。

以下はドイツ国営放送ZDFがFacebookで公開した決定事項の画像です。

決定事項:

  • 接触制限令はひとまず延長

  • 制限付きで以下の再開が可能:遊び場、博物館・展覧会・記念館、動物園および植物園

  • 大規模イベントは原則的に8月31日まで禁止

  • 学校や保育所、スポーツクラブなどのより規模の大きな再開段階については5月6日に審議予定

  • 礼拝・祭式は厳格な防護措置の下で再開可能

  • 連邦および各州は5月6日に「接客サービスや観光業務およびその他の文化施設の段階的営業再開の枠組条件のための提案」について審議する


以上のように来月から段階的な規制緩和の展望が示されています。

緩和と引き換えに各所に消毒薬スペンダーが設置され、公共の場(店内や電車・バスなどの中)でのマスク着用が義務付けられます。場所によっては無料でマスクが配布されます。各家庭に配達ではなく、必要な人が取りに行くようになっています。聞くところによるとベルリン市役所で配られているマスクはN95基準を満たす高品質のマスクだそうです。各家計への郵送料がかからない分マスクに予算を割くことができたのでしょうね。日本で全国に発送された粗悪マスクとは雲泥の差です。


さて、ドイツだけではなく、ヨーロッパ諸国は規制緩和の方向に向かいつつありますが、まだまだ国境を超える移動制限が解除される様子ではなさそうです。

今日はたまたま雨ですが、4月下旬から本来であれば観光シーズンが始まり、私なども今頃どこへ行こうかと計画を練っているか、もうとっくに飛行機やホテルを予約して行く場所の詳細を詰めていた頃なんですが、こういう状態では予定がまったく立てられないので、空想の旅で我慢する以外ありません。

普段当たり前のように享受している基本的人権 Grundrechte の1つ、移動の自由 Reisefreiheit のありがたみを胸に刻むにはいい機会かもしれませんが。





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