1973年に出版されたミヒャエル・エンデの児童文学作品『Momo - Die seltsame Geschichte von den Zeit-Dieben und von dem Kind, das den Menschen die gestohlene Zeit zurückbrachte. モモ。時間泥棒と盗まれた時間を人々に取り戻した子供の奇妙な物語』は世界中で700万部以上も販売され、『Die unendliche Geschichte 果てのない物語』に次ぐヒット作です。
1974年度の Deutscher Jugendbuchpreis ドイツ生年図書賞を受賞しました。
物語の大筋はサブタイトルの通り、「die grauen Herren 灰色の紳士たち」と呼ばれる時間泥棒が人々の時間を盗んでいき、モモという少女がその盗まれた時間を取り返すという物です。
3部21章で構成されています。
Teil Momo und ihre Freunde (bestehend aus den 5 Kapiteln 1–5)
Teil Die grauen Herren (bestehend aus den 7 Kapiteln 6–12)
Teil Die Stunden-Blumen (bestehend aus den 9 Kapiteln 13–21)
ドイツ語表現はわりとシンプルなので、辞書を引きながらであればA2~B1レベルでも問題なく読めます。B2レベルの語彙力があれば、ほとんど辞書を引く必要がないかと思います。
子ども視点で大人たちの忙しなさを批判的に描写し、問題解決のための冒険があって、最後にはほっこり癒されるような、ミヒャエル・エンデならではの心優しい物語です。
まだお読みになっていない方は、ぜひドイツ語原文でご一読あれ。
余裕のある方は日本語版と読み比べてみてください。