前回に引き続き、今回もまた慣用句関係の本をご紹介します。
DUDEN Wer hat den Teufel an die Wand gemalt? Redensarten - Wo sie herkommen, was sie bedeuten(誰が悪魔を壁に描いた(縁起でもないことを言った)?成句 - その由来と意味)
これは DUDEN辞典シリーズ第11巻「Redewendungen 慣用句」のダイジェスト版と言えるもので、約700の成句が収録されています。意味と由来が説明されているので、教養としてドイツ語の成句を学びたい方に適しています。
270ページしかありませんので、通し読みも可能な分量です。
難を言えば、用例が載っていないことと、由来の説明がやや回りくどいということです。Bレベル程度のドイツ語力だと、理解するのに難儀することが少なくないでしょう。
DUDEN辞典シリーズ第11巻「Redewendungen 慣用句」ですと、見出しが1万以上あり、廃れてきているものも、地域限定のものも収録されているので、辞典として調べ物には向いていますが、学習向きではありません。
これに対して「Wer hat den Teufel an die Wand gemalt?」の方は700ほどに厳選されていますので、よく使われる成句を手っ取り早く知るにはいい本です。