ドイツ語をある程度学習された方のために、ドイツ語で書かれたドイツ語の文法書をご紹介します。
Hueber社から出ている Hilke Dreyer & Richard Schnitt の『Lehr- und Ubungsbuch der deutschen Grammatik - aktuell』の最新版です。
本書はドイツにおける外国語としてのドイツ語教育界で非常に定評のある文法書で、練習問題も豊富のため、学習者の独学に適しています。
5部構成で、第1部は基礎的な名詞・冠詞の変化形や動詞の変化形、動詞の分類や基礎構文など基礎的な文法を扱います。第2部は文の統語法、主文や副文の語順や副文の分類などを扱い、第3部は代名詞や数詞、数詞、形容詞の変化形(比較級・最上級を含む)、副詞、過去分詞の用法、状態受動や動詞的形容詞(Gerundivum)など、第4部は接続法の用法、第5部は前置詞の用法や機能動詞結合構造などが取り上げられます。
付録にコンマの規則や強変化不規則動詞のリスト、文法用語リスト、索引があり、ちょっとした調べものにも適しています。
細かい説明文をきちんと理解するにはB1のドイツ語力が必要だと思いますが、扱われている文法事項を練習問題をやりながら理解していくという方法であれば、A2レベルでも十分に使えます。
ドイツ語を説明するメタ言語としてのドイツ語を学べます。
A2レベルでドイツ語を体系的に学びたい方、なんとなくB1やB2の試験は受かったけれど、あやふやなところがたくさんあって心もとないという方、ドイツ語のステップアップを図ろうとしている方には、確認や体系的な復習に適しているのでお勧めです。
練習問題の解答 Lösungsschlüssel は別売りです。